やわらかテック

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「達人プログラマー」を読了したら感謝の気持ちに辿り着いた

先日、しばらく積読してしていた「達人プログラマー 第2版」を読了しました。

達人プログラマー(第2版) 熟達に向けたあなたの旅 | Ohmsha

この書籍について改めて自分が語る必要がないぐらい有名な書籍で、著者は伝説のプラグラマーであるDave Thomas(デイブ・トーマス)とAndrew Hunt(アンドリュー・ハント)の二人です。何よりも驚くべきなのは「達人プログラマー(The Pragmatic Programmer)」は20年も前に書かれた書籍であるという点です。
現在では第2版が発売されているわけですが、その原型は20年前に作られました。現在も多くのエンジニア・プログラマーに支持されているわけで「どんだけ凄いことが書いてるんだよ...」と気になっていました。

書評という形でこちらの記事にまとめたいと思います。

ぶっちゃけ...

自分のレベルが低い..という可能性が十分にあるのは承知ですが、ぶっちゃけ「達人プログラマー」を読了して、特に強く衝撃を受けたことはありませんでした。どのトピックも「間違いない」と思わざるを得ない素晴らしいものばかりでした。しかし、自分にとってバージョン管理をするとか、ユーザーに喜んでもらう...といったトピックはどれも身近なもので、特に目新しいものではありませんでした。

しかし、忘れてはいけないのはこの書籍は20年も前に原型が作られているという点です。

The Pragmatic Programmer
Authors: Andrew Hunt, David Thomas
Published 1999 by Addison-Wesley

The Pragmatic Programmer - Wikipedia

果たして20年前に日本のソフトウェア開発業界でバージョン管理(gitなど)や継続的デリバリー(CI / CD)をしていたでしょうか。アジャイルなチームを目指して振り返り・改善をしていたでしょうか。今のソフトウェア開発業界で当たり前となった物事は、Dave ThomasやAndrew Huntのような、達人プログラマー達によって問題提起・改善・普及されて、今の形になったんだろうなあ...と感じました。

感謝の気持ちに辿り着いた

自分は開発業務をする中で、以下のような事柄を考えて取り組んでいます。

  • どうしたらユーザーは使いやすいだろうか
  • チームの状態を改善していきたい
  • 単体テストを書く
  • DRYの原則...etc

こういった事柄を当たり前のように考えることが出来るのは、ソフトウェア開発業界の先輩達が「達人プログラマー」に書かれているトピックを実践し、普及してきてくれたおかげです。はじめはそうではなかった、当たり前ではないんだぞ...と思うと、本当に感謝しかありません。

今のソフトウェア開発業界に「達人プログラマー」の遺伝子は確かに受け継がれています。

オススメの読み方

「達人プログラマー」を読むことで損をする人はきっといないと思います。
ただし、ある程度ソフトウェア開発の経験がある方は、新しい発見や学びを期待して読むよりかは日々、取り組んでいること・考えていることが達人プログラマー達によってどのように考えられたのか...と振り返るように読むことをオススメします。

逆にソフトウェア開発の経験がない・浅い方にとっては発見の連続だと思います。
「達人プログラマー」には50を超えるトピックが、400ページ弱にわたって書かれています。変にプレッシャーを感じず、無理に一気に読もうとせずにじっくりと読むのがオススメです。
僕は気づいたら読了するのに2ヶ月もかかってしまいました。

最後に

いかがでしたでしょうか。
今回はかの有名な「達人プログラマー」に関する書評を書いたわけですが、20年も前に現在にも通用するトピックの原型を提起して、それが当たり前のソフトウェア開発業界を作り上げてきたという偉業には頭が上がりません。

僕はDave ThomasやAndrew Huntのように的確な問題提起やトピックを生み出すことは出来ないかもしれませんが、多くの方から受け継いだ達人プログラマーの遺伝子を受け継いでいきたいと思いました。

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