リモートワークの一番のデメリットは「見て盗む」がやりづらいこと

自分は、いわゆるビジネス書というのはあまり読みませんが、立ち寄った書店でいつもは通らない棚をふらふらしていたところ、僕が尊敬してやまない落合博満さんの書籍「決断=実行」を見かけたので即購入しました。

決断=実行

決断=実行

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2006年のセ・リーグ優勝決定戦は野球部のチームメイトと中継を見ていました。この時の満塁ホームランからの監督の涙は何回見ても懐かしい気持ちになりジーンときます。以降、当時の気持ちのまま落合監督と記載させて頂きます。

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落合監督の考え

書籍を読み終えたところで、落合監督の野球に対する考え方は、エンジニアである自分の技術への取り組み方に通ずるところがありました。 「見て盗む」というのが正にそうで、ベンチにいる時も野手の動きや、相手の投手、打率のいいバッターから見て学べることはいくらでもあるということ。三冠王を達成した、落合監督のような人でも新人のスイングから「いいスイングだな」と学ぶことがあったそうです。

ここで重要なのが「教えてもらえることが全てではない」ということで、自分から学べることを探し続ける、技術を追求し続けることの重要さを落合監督は述べていました。
思い返せば、僕が新卒でエンジニアになったばかりの頃、先輩がどういうツール・ソフトを使っているのか、どういうところからコードを組み上げていくのかなど、直接教わったことはあまりないのですが、まさに見て盗んでいました。

リモートワークの導入により

僕は完全なるリモートワーク肯定派です。もう毎日、出勤する生活には戻れませんし、戻りたくありません。 しかし、リモートワークが導入されたことでやりづらくなったこと第一位が「見て盗む」ことです。
特に、新卒や業界未経験で入社してきた人達には辛いことかもしれません。私もまだまだ半人前ですが、ある程度の仕事は自分で完結出来ますし、過去に先輩達から見て盗んだものがあります。しかしながら、入社してすぐにリモートワークともなれば、直接、何をしているのか見ることが出来る機会は少ないため、見て盗むことはやりづらいでしょう。

かといって、1つ1つ丁寧に教えてもらえるのかというとそうでもないので、教育・育成の問題は避けられませんが、現在、リモートワークの導入によってエンジニアの採用市場が全国各地に広まり、優秀なエンジニアの相場は非常に高くなっているため、新人のエンジニアを教育・育成が出来るというのは大きな強みになります。

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新人はどうすれば良いのか

気になることや少しでも興味があることがあれば、自分で深掘ってみたり、雑談を交えて先輩のエンジニアに質問してみるといった動きが必要になってくるのではないでしょうか。今の自分にも言えることですが、どんな内容であっても興味を持って調べてみる・考えてみることが非常に重要です。

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自分は、過去に興味のあることがなくなった結果、途端に仕事はつまらなくなり、自分の技術が全く向上しない時期を体験しました。なので、新人は「こんな初歩的なことを聞いてもいいのか...」など、恥ずかしがらずに興味のあることがあれば、貴重な機会だと思って何でも質問してみてください。