先日、AWS公式が開催しているAWS Certified Cloud Practitioner(CLF-C02)に合格しました。
学習期間は1週間ほど。市販のテキストを読みつつ、無料で問題を解くことができるサイトを利用させて頂きました。
AWSに関しては多少の知識はあれど、実務で使ったことはほとんどありません。
というのも自分が所属する企業ではGCPをメインに使っているため、AWSを本格的に使う機会がありませんでした。大学生の時にアカウントだけは作っていて知らぬ間に無料枠を食い潰していたようです。もったいない...。
ただ、GCPとAWSで似たサービスや概念が多くあったので、スムーズに理解することができたと思います。
受験の目的
なぜ今になってAWS クラウドプラクティショナーを受験したのかというと、今後、アプリケーションをもう少し上の視野から俯瞰できるようになりたいと思っていたからです。元々、こういった資格に関しては興味がない上、自分は試験というもの自体が苦手です。資格を取ることよりも実務を通して経験を積むことが何よりも重要だと思っていました。
とにかくコードを書くことは実務を通じて経験を積んできたのですが、アーキテクチャの設計や意思決定の経験はまだまだ弱いと感じています。 アーキテクチャ関連の書籍や知識には目を通してきたものの、いざ設計・意思決定の場面に遭遇したら上手く使いこなせるか自信がありません。そんなある日、Qiitaで「完全未経験が半年で個人サービスをリリースした話」という記事を見かけました。
執筆者の方の経歴やどんなサービスを作ったのかについては記事を参照して頂ければと思うのですが、何よりもインフラ構成図の完成度に驚かされました。 どうやってインフラを勉強したかの項目には...
- AWSの認定資格をいくつか取得した
- アーキテクチャを構成する上で非常に役立った
という旨の記載がありました。
「もしかしたら、今まで選択してこなかった資格勉強という方法は悪くないのではないか?」という仮説が浮上しました。
受験した感想
はい、間違いなく受験して良かったなと感じています。
AWSにおいてのアーキテクチャの設計方法、サービスの組み合わせ方は既知のものもありましたが、どのように考えれば良いのかが分かりました。これはAWSに限ったことではなくGCPでも通用する知識だと思いますし、業務で関わっているアプリケーションのアーキテクチャに対しての理解が深まっと感じています。
特に以下のようなインフラ構成図を読み解くのが苦手だったのですが、苦手意識がなくなりました。
やはり「なぜそうしているのか・なぜそうしないといけないのか」が分かると理解が圧倒的に加速してきます。関連するサービスや構成が少々、異なることはあれど、根底にある考え方は今回のAWS クラウドプラクティショナーの受験を通して得たAWSが提唱する「AWS Well-Architected」に通ずるものがあります。
引用元: AWS のアーキテクチャ図を描きたい ! でもどうすれば良いの ? - 変化を求めるデベロッパーを応援するウェブマガジン | AWS
料金体系とかサポートプランについては正直、試験対策のために丸暗記しただけです。
以降、同じ試験を受験される方へのアドバイスというか、参考になればと思う情報を記載したいと思います。
勉強方法について
通称、緑本と呼ばれているものを二周ほど読み通しました。
ただ昨年度の2023年度の9月中旬に試験内容がCLF-C01
からCLF-C02
にバージョンアップされたので、現時点では以下の書籍だけ内容を網羅することはできないようです。CLF-C02
に対応した書籍の出版があれば嬉しいところです。
内容は非常に簡潔で分かりやすかったです。数日あれば読み通せるちょうど良いボリュームもだと感じました。
合わせて、以下のサイトで問題(約400問)を解きました。
一周した時点で正解率が80%だったので、二周目には入りませんでしたが書籍では扱われていないサービスに関する問題がいくらか出題されたので、確実に合格を狙うのであれば、合わせて活用した方が良いと感じました。
学習期間は1週間で、合計30時間程度でした。
試験内容について
自宅での受験を希望したいのですが、ネットワーク環境のテストを何度やってもPASSできなかったので、指定の試験センターで受験しました。 会場にもよると思いますが、土日や平日の遅い時間の受験もできるようで本当にありがたい限りです。こうやって指定の会場に行って試験を受けると学生の頃を思い出して、なんとも言えない気持ちになります。
問題内容はほとんど書籍でカバーした内容だったという印象です。
「AWS認定資格 無料WEB問題集&徹底解説」で出題された問題をそのまま出題されたものも何問かありました。
とはいえCLF-C02
にバージョンアップされたせいか、初めて見るサービス名の問題が何問か出題されたので焦りました。ただ、消去法で回答することはできたので、何とかなった(正解したかは分からない)と思います。
試験時間は90分で問題は65問でした。
30分ほどで解き終わって、見直した後に途中退室しました。
最後に
同じような悩みを抱えている方にはAWS クラウドプラクティショナーの受験はかなりオススメできます。
受験料が1万円近くするのは手痛いですが、自分を追い込むという意味合いと、どうせ勉強するなら証明となる資格を持っておいた方が良いと思えば高すぎる...とは思いません。
今まで資格取得を避けてきましたが考えを改めたいと思います。
合格にあたってXにて報告ツイートをした所、緑本の著者の山下 光洋さんからメッセージを頂きました。
AWSクラウドプラクティショナーというのに合格しました。awsの実務経験はありませんが1週間勉強したら、無事にいけました!アザッス!
— okabe.yuya (@toboggannn) 2024年2月3日
おめでとうございます!
— 山下 光洋(YAMASHITA Mitsuhiro) (@yamamanx) 2024年2月3日
ありがとうございます!
ありがとうございます!
本当にありがとうございました。無事に合格できて嬉しい限りです。
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