アプリケーションにおいて高負荷になりやすい処理の一つにレポート・データ集計があります。
リアルタイム性が求められる場合もあれば、ある時点までに集計されたデータを見れればOKなど、要件はさまざまですが、一般的にはデータベースに対して複雑なクエリや複数テーブルに対しての結合を行う必要があります。そのためデータ量に依存しやすく、リリース当初は問題なくレポートが見れていたのに、サービスの運用期間が長くなるとレポートが見えなくなったという話をよく聞きます。
この問題への対処方法の1つとして、データのキャッシュ化が挙げられます。
リアルタイム性は失われてしまいますが、ある時点までの集計がされているデータを用意しておけば、都度、集計を行う必要がないため結果を表示するまでの時間を大幅に短縮することができます。
MATERIALIZED VIEWによるキャッシュ化
キャッシュ化をアプリケーション側で実装しても良いですが、実はデータベースにはMATERIALIZED VIEW
(マテリアライズドビュー)という、SQLの実行結果をキャッシュする機能が提供されています。通常のビューとは異なり、SQLの実行結果を保持してくれるため、あたかも1つのテーブルのように扱うことができます。
続きを読むPostgreSQLにおけるマテリアライズドビューはビューのようにルールシステムを使用しますが、あたかもテーブルであるかのような形態で結果を保持します。