僕は毎年、母の誕生日に「知識は力なり」という...思いを込めて何かしらの本をプレゼントしています。
過去には「フランス人は10着しか本を持たない」や「52ヘルツのクジラたち」などジャンルを問わず様々な本をセレクトしてきました。「今年は何にしようかな...」と考えていたところ、母が古代エジプトの文明が大好きであることを思い出しました。
母のコレクション
昔はもっと多かったけど「フランス人は10着しか本を持たない」を読んで断捨離したそうです。
自分が古代エジプトについて知っていることはラーの翼神竜の召喚にヒエラティックテキストの詠唱が必要であることぐらいです。しかし、この知識のおかげで古代エジプトの象形文字であるヒエログリフのことを思い出しました。
「ヒエログリフが読み書きできるようになったら面白いかも」と思い、ヒエログリフの知識が得られる本を探したところ...なんと、ありました。
ただプレゼントするだけじゃ読んでもらえない
実は過去に贈ったものの、あまり読んでもらえなかった本もあります。何か読むにあたって理由付けができればと思い、誕生日のメッセージをヒエログリフで書いてみました。実際には日本語で書いたメッセージを変換サイトを使ってヒエログリフに変換しました。
原文のメッセージ
おたんじょうびおめでとう いつもありがとう じっかをでてせいかつをしてかあさんのいだいさをひびかんじています そんなすがたをみてそだったたのですこしはかじができてたのしくくらせています すこやかにおすごしください
ヒエログリフに変換すると...
結構な文字量になりました。濁点や小文字は古代エジプトにはない概念なので、日本語の文字数よりも多くなってしまいます。贈った本で解読できるのか確証はないのですが、母の誕生日にこのヒエログリフを送ってみました。
※すぐにヒエログリフだと気づく母
さて、無事に解読されるのか楽しみです。
1ヶ月後、実家にて
用事があったので実家に帰省したところ、自分の元部屋の机に一枚の紙が置いてありました。
「なんだろう」と何も考えずに見てみたところ、先月に送ったヒエログリフのメッセージが解読された紙でした。何も連絡がなかったのですが、無事に解読に成功していたようです。
原文と比べてみると、ほぼ同じなのですが「そんなすがたをみてそだったたのですこしはかじができてたのしくくらせています」の部分が「そんなすぐ顔見せれないけど恩返しはします」といい感じに解読されていました。どうしてそうなったのかは気になりますが、良いように解釈して喜んでもらえたのなら何よりです。
紙みた?あってた?
見たよ。ほぼあってた。90点ぐらい!
ヨッシャ!
最後に
今年は「ヒエログリフを書いてみよう 読んでみよう」という本を母にプレゼントしました。
楽しんでもらえたようで何よりです。自分が読みたいとは思っていない本が毎年、息子から贈られてくるというのは、知識の押し付けになってしまっているかなと感じている面もあるのですが、寛容に受け入れてくれる母をすごいなと思います。母のようにいくつになっても興味が持てる人でありたいです。
もし「母の誕生日に何をプレゼントしたらいいか分からない...」と悩んでいる方がいたら僕は本をオススメします。「知識は力なり」です。 活字の本でなくても漫画なんかでもOKです。過去に「鬼滅の刃」を送ったこともあります。
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