やわらかテック

興味のあること。業務を通して得られた発見。個人的に試してみたことをアウトプットしています🍵

技術ブログを始めて5年目に突入して思うこと

はてなブログから素敵なメールが届きました。なんとブログを開設してから早くも4年が経過したそうです。

開設したのは学部を卒業して新卒になる前の2019年3月のこと。
当時の僕は、インターンからアルバイトを経てすでにエンジニアとして業務経験を積ませて頂いていたものの、非常に劣等感を感じていました。特に勉強会でマサカリを投げられてショックを受けたことは今でも忘れられません。
ある日のこと、まつもとゆきひろ(Matz)さんの言葉から感銘を受けて「アウトプットで差別化して強いエンジニアになるぞ!」と思い立ち、はてなブログを開設しました。

インプットは必要、でも差別化要因にならない
しかし、アウトプットすることで差別化になる
やればできることはたくさんある。でも実際はだれもやらない(心理的障壁)

qiita.com

...技術ブログを書き続けて4年が経過して、今になって思うこと・これから技術ブログを始める方に向けて思うことを書いてみようと思います。

これだけは言いたい: 迷ってるならアウトプットを始めた方が良い

  • 技術ブログやろうか迷っています...
  • やりたいんですけど、何を書いたらいいか分かりません...
  • 続ける自信がありません...

...といった声をよく耳にしますが、とにかく始めた方が良いです。
Qiita・Zenn・はてなブログ・noteでも何でも良いので、まずはアウトプットしてみることが本当に大事だと感じています。技術ブログを運営したことがないので、何を書いたらいいのか分からない、自信がないのは当たり前です。

僕がブログ1年目に書いた痛い記事を見てください。
文章もメチャクチャだし、イキリまくってますね。...これはこれで味がある。

www.okb-shelf.work

こんな恥ずかしい記事を量産して、今があるので、とにかくアウトプット回数を増やすことが重要です。
続けている内に自分のスタイルが分かってきて、記事を書くことがだんだんと苦ではなくなります。

アウトプットして得られたもの

改めて書き出してみると結構ありました。

  • 文章が上手くなる
  • 人に見られるものを書くという意識が芽生える: コードを書く時にも同じ視点が必要だと気づいた
  • 新しい知見がどんどん身に付く
  • 記事はパブリックに公開されるため、嘘は書けない(間違いは当然ある): よく調べる習慣が身に付く
  • 後から学習メモとして見直すことができる
  • 書いた記事を通じてフィードバックがもらえる(こともある)
  • 人から認知してもらえる
  • 具体例: 転職サイトやスカウトの人から「ブログ見ました!」というお声がかかる

特に嘘は書けないので、徹底的に調べるようになりました。
業務でも分からないことがあれば、同じように調べるので知識のクオリティーが上がったかもと感じています。
以前、アウトプットの達人である伊藤淳一さんからお話を聞いた時も同じようなことを仰っていました。

www.okb-shelf.work

デメリット

強いていうと「お金と時間が必要になる」というぐらいです。
はてなブログには無料プランもありますが、有料プランの方が拡張性があるのでオススメですが、8500円 / 年の出費になります。QiitaやZennなら無料で記事を書けるので、好みの問題かなとは思います。

また、当然ですが執筆には時間がかかります。記事のボリュームにもよりますが1つ記事を完成させるのに調査や検証の時間は除いて、平均的に数時間はかかっています。書き始めた時は1日かかることもよくあったので、書いている内に執筆スピードは早くなっていきます。

PVには期待しない方がいい

よくブログのKPIにPV数を設定することがありますが、技術ブログをメインとしてやるのであればPVには期待しない方が良いです。技術ブログはどうしても内容がニッチなものになりやすく、PVを稼ぐことが難しいものが多いです。PVを稼ぎたいのであれば、狙った記事を書く必要があります。

僕は最初はプログラミング言語Elixirについての記事を書いていましたが、全くPVはありませんでした。
当時は「PVなんてどうでもいい!俺は書きたいものを書くんだ!」という思いで執筆していたので、気にもしていませんでしたが3年目を過ぎた頃、読まれない記事を書いているのが虚しくなりました。

その頃から「どうしたら読んでもらえるか」かを少しずつ意識するようになりました。
何をやったかは今回の記事では詳細に踏み込みませんが、少しずつPVが伸びてきてきました。とはいえバズったりを期待しない方が良いです。

ぶっちゃけ儲かりますか?

いいえ、儲かりません。というか儲けたいと思って書いていません。
GoogleアドセンスとAmazonアフェリエイトを利用していますが、月の儲けは「はてなブログが無料で使える」ぐらいの収入です。ブログで儲けて脱サラして自由な時間を手に入れたいと思っているなら技術ブログはやめておいた方が良いです。あなたがWEB上の広告をあまりクリックしないのと同じように、技術ブログを訪れる人はあまり広告をクリックしません。

やるならA8.netをガンガン貼れるようなガジェット系やプログラミングスクールを紹介するようなものが良いと思いますが、僕は自分が体験もしていないプログラミングスクールの記事は書きません。あまり良い噂も聞かないので、エンジニア業界を裏切るようなことはしたくありません。

ただ、ブログを書き続けたことで「技術ライターをやりませんか?」と声をかけて頂いて副業をすることができました。そういう意味では儲かったと言えますね。

www.okb-shelf.work

ブログの続け方について

あくまで僕の場合はですが、無理ない範囲で執筆するというスタイルをとっています。
今年(2023)に入ってからは月に10記事ぐらいのペースで記事を執筆していますが、昨年度はかなりバラつきがありました。最初は意識的に継続した方が良いので、頻度は高めにするのがオススメです。

「毎日書け!」とよく聞きますが、狙いとしては習慣の形成がメインであって上質な記事を書くことではありません。最初は高頻度で書き、徐々に頻度を下げて1つ1つの記事のクオリティを高めていくというのが良いです。

あと「書くネタがない!」問題は、もっとアンテナを多方面に張ってみてください。毎日の業務の中や、困ったこと、疑問に思ったことなど、誰かがすでに記事にしていても良いのでネタとしてストックしておくのが良いです。

最後に

いかがでしたでしょうか。
何となく始めたブログも早くも5年目。こんな自分でも続けることができました。 今となっては記事を執筆することが楽しくて、努力をしていると全く感じなくなりました。
元々は「見返してやる!」という気持ちから始めたブログですが、今となってはブログを通じて多くの経験が出来たなと感慨深いものがあります。

もし、ブログをやろうか迷っている方がいれば、ぜひチャレンジしてみてください。

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